11月 3, 2025

「海峡からの風」電脳版 第227号

【はじめに】

 猛暑が続いているにも関わらず、朝出勤する時、虫の声が聞こえるようになりました。虫も陽が昇ると「あれ?こんなはずではなかった」と思っているのではないでしょうか。

 2年に一度の教室の作品展、無事終えることができました。たくさんの方にご来場いただき、また、たくさんのあたたかいお言葉もいただきました。感謝の気持ちでいっぱいです。

 たくさんの方に感想をお聞かせいただいたのですが、みんなが楽しんで取り組んだことをわかっていただけたようで嬉しかったです。そして、観てくださった方々が皆さん笑顔になって帰ってくださったことも。また何人かの方から一人ひとりの子どもたちに寄り添っているのがわかる、と仰っていただけたのですが、本当は子どもたちの方が私に寄り添ってくれてるのです。

 今回、自閉症と知的障害のあるお子さんが観にいらっしゃいました。作品を観て何か良い刺激があったようで、絵を描きたそうにしていたので、紙と色鉛筆を渡すと、それはそれは湧き出るように何枚もの絵を描いてくれました。お母様がとっても驚いて、「こんなことは初めてです。教室に通わせていただいて良いですか?」とおっしゃいました。他の子どもたちと一緒にできるのか、途中でパニックになったときはどのようにしたら良いのかとか、不安はありますが、一緒に歩んでいこうと思います。

 (林ゆ)

【センター行事・講座】

□オカリナ教室

 未定

■NIKI教室

 9月4日・18日(木)10:00-

□十日会

 未定

■フラワーアレンジメント

 9月11日(木) 10:00-

□ヨガ同好会

 9月3日・10日・17日・24日(水)10:00-

●○会議・定例会利用その他○●

・困窮者のための食堂

 9月10日(水)18:00-

・こども食堂

 9月26日(金)16:30-

・キッチンカー出動

 豊町9月19日(金)17:30-

 綾羅木9月27日(土)17:00-

・ニッコリ会

 9月22日(月)13:00-

★☆★関連行事・行動★☆

※イベントを掲載しておりますが、中止や延期になっている場合があります。ご確認の上お出かけください。

戦後80年平和資料展「8.11久留米空襲を語りつなぐ」

7月19日(土)~9月7日(日)

久留米市六ツ門図書館展示コーナー(久留米市六ツ門町3-11)

企画展『記憶の表象(カタチ)―警鐘とは何か、を問うー』

7月23日(水)~10月13日(月・祝)

北九州市平和のまちミュージアム(北九州市小倉北区城内4-10)

特別展示(郷土部隊の出生先、戦死地マップ等の展示)

8月2日(土)~10月26日(日)

海の道むなかた館(宗像市深田588)

「原爆と人間」パネル展

8月30日(土)~9月16日(火)

大牟田市吉野地区公民館(大牟田市白銀781-3)

【上映会】『戦後80年:アジアと日本と戦争』

9月4日(木)~9月15日(月・祝)

福岡市総合図書館映像ホール・シネラ(福岡市早良区百道浜3-7)

冨永裕輔人権セミナー「明日への翼~自分らしい花を咲かせよう~」

9月6日(土)14:00-15:30

川棚の杜(

定員:100名(先着順)

申込:電話(083-222-0827)・FAX(083-231-1437)

問合せ:下関市人権・男女共同参画課(083-222-0827)

第117回 もやい通りマルシェの秋祭り「跳踊祭」

9月6日(土)10:00-15:30

銀杏案穴生倶楽部もやい通り(北九州市八幡西区鉄王2-2-36)

「平和への灯 八女和紙で紡ぐランプシェード作り」

9月6日(土)

八女市いわいの郷(八女市吉田1562-1)

特別企画展「ベトナム、記憶の風景(仮)」

9月13日(土)~11月9日(日)(予定)

福岡アジア美術館7階企画ギャラリー(福岡市博多区下川端町3-1リバレイン7・8階)

平和に関するポスター展

9月26日(金)~10月23日(金)

筑後市中央公民館(筑後市山ノ井899)

参照

【広島・ハチドリ舎】

 hachidorisha.com/events/2025-9/

 

【編集後記】

 8月8日に長崎大学でのイベントで絵画展を開催してきました。わずか4時間ほどの開催時間でしたが、予想以上に手応えを感じさせてもらいました。厳しい環境に置かれながらもでっかい、そして明るい夢を描くこどもたちの絵の力を改めて実感し、「次」の機会が欲しいです。ご紹介、ご招致よろしくお願いします。

同じ企画で別グループがアフリカのアーティストを招いて、朝からこどもたちと一緒にアンジェラスの鐘を描いたゲルニカのお披露目もありました。

旧浦上天主堂の双塔のアンジェラスの鐘は、被曝倒壊した後に片方だけ原型を留めた状態で掘り起こす事ができましたが、もう一方は壊れており、原爆資料館に展示されています。再建された浦上天主堂には片方だけ鐘が設置され、以後片方は無いままでした。数年前に浦上を訪れたアメリカの研究者が何か浦上のためにできる事は無いか?との言葉をきっかけにアメリカの人々に呼びかけ、新たなアンジェラスの鐘を今年寄贈、9日の平和記念式典に併せてその音色が公開されたはずです。

「はずです」と言うのは9日朝、長崎は30mm/hr以上の大雨で平和式典に参列を断念し早々に帰宅したので、自分の耳では確認できなかったから。

8日を挟んで鹿児島、そして熊本などに豪雨被害が発生したわけで、残念でしたが良い判断だったかな?

下関は交通網が遮断され、土砂崩れも何箇所かであったものの、人命に関わる被害がありませんでした。しかしあちこちで床上浸水の被害があり、フードバンク山口はいわゆるフードバンク事業の他に「災害支援」もミッションとして掲げているため、下関市社会福祉協議会に提供できる食品・物品のリストを送り、数件の被災家庭に「お見舞い」程度ではありますが、支援を届けることができました。柔軟に対応できるのがフードバンク山口の強みです。しかし、提供できる物資がなければ、身動き取れません。災害備蓄品をお持ちの企業・団体様、また近頃は家庭でも備えて持っておられるところも増えていますが、賞味期限の3ヶ月前を目処に更新、フードバンクへの寄贈をご検討ください。フードバンク山口ではギリギリまで災害備蓄品としてキープし、食品ロスを発生させない様にこども食堂や生活困窮者支援などに活用しています。実際、今回の支援食品には提供された備蓄品、一部は9月賞味期限の食品が含まれています。

明日は防災の日。そして関東大震災時のデマで多くの朝鮮人が虐殺された日。災害時の正しい情報が日本語を母語としない滞日外国人にも伝わり、差別的言動に惑わされず、また避難生活においても差別が引き起こされないような仕組みを築いて行きましょう。

でも程度の差こそあれ、関東大震災の時と同じようにデマに踊らされている人々が多く、それを利用する権力者の動きがあるんだよね~、今。(大城)